瑞牆クラック地獄でB1フィンガー、カヌー
5月8日9日は瑞牆のクラック地獄エリアでB1フィンガー 11a、カヌー 11bなどを登った。同行者はN野くん、Sべさん、Y谷さん、Wべさん、Tやくん。Sべさんは中断前にリーダー学校でお世話になった方、Y谷さん以下は昔所属した山岳会のメンバー。山岳会のメンバーともこうやってつるめることは嬉しい限り。
両日とも晴れ予報だったのだけど、なんとなくの薄曇りで、そもそも日が射さない地獄エリアだし、寒い。まだまだ冬仕様ダウンが必要。前日雨だったけど、岩は問題なく乾いている、というかフリクションバッチリだった。
8日は自分達の6人パーティー以外は2人パーティーが1組のみ。岩場は空いている。
まずは10分ほど上に登ってリアス式エリアのジャイアントジャムサンド10aでアップ。素直できれいなクラックだった。N野くんトップロープのあと、もう一度トップロープで登る。
地獄エリアに戻ってカヌーをと思ったが、別パーティーがちょうど登り始めるところだったので、その下のB1フィンガー 11aを登ることにした。
瑞牆本を読むと「コーナー状に入り込む部分が悪い」と書かれている。やってみるとダイクのあたりから凹角状のあたりのクラック、細すぎて指がほとんど入らない。。後ろの木を使っていいのか悪いのか、いろいろ苦闘するが抜けられずテンション。一旦A0で登ってトップロープにする。
B1フィンガーの終了点はとくになにもないので、カヌーのビレーポイント付近のクラックを使って作る。カヌーのビレーの最中お邪魔してしまってすみませんでした。カムがとれる場所がけっこう奥なので終了点にするには120cm以上のスリングが必要だ。準備不足で持ってきてなかったので、自分のセルフ用のPASをはずしてスリングがわりにした。懸垂は出来ないので一旦終了点を作ってローワーダウンでカムを回収し、バンドを歩いて戻ってきて終了点にしたカムを回収する必要がある。
N野くんトップロープトライのあと、核心部分をああでもないこうでもないといろいろやってみる。いろいろやってみると後ろの木は使わないほうがバランスがよくて登りやすそうだ。左壁のダイクのカチはムーブで使うというよりプロテクションをとるときに使うと良さそう。核心部は細いのでプロテクションはカムよりもナッツのほうが安心できそうだ。トップロープだとムーブが起こしにくい感じなのでプロテクションだけしっかり確認して、ムーブは完全解明ではないが次のリードトライで解決することにした。
N野くんトップロープのあと、二回目のリードトライ。核心前にナッツで信頼できるプロテクションをとったので安心してムーブを起こしたら上の方のフィンガーサイズのクラックに手が届いて無事RP。思いきってムーブを起こしてみると、あ!「コーナー状に入り込む」ってこういうことか~!左のコーナーの壁を背中で有効に使えば良かったのねと納得。ということでトップロープで触るより楽に登ることができた。トップロープがいつでも楽という訳ではないことを大いに学んだ。
まだ時間があったのでカヌーを触るかどうか、悩んだけどせっかくの★★★★クラックを疲れた状態で触るのはもったいない気がしたので、明日触ることにしてこの日は終了とした。
山岳会のメンバーたちはこの日はちびマル(?)を中心に登り込んでいたようだ。
9日は自分達以外は昨日のパーティーと、奥のリアス式エリアに2人組パーティーが1組。やはり岩場は空いていた。この日も寒い、昼頃空が暗くなって雨が心配されたが、昼遅くには晴天に戻った。
まずはアップでオリジナル2p目 10aを登る。思いっきりワイドかと思ったけど、左のハンドサイズのクラックも使えるのでそれほど奮闘しないですむ。でも適度にワイドの練習にもなるし、アップにちょうどよかった。
上部のルート取りが今一つ自信なく。直登だとフレアしたワイドのハング越え、とても10台には収まりそうにない。右に回ると溝状のワイドで先に支点になりそうな木が見える。ということで右回り。結局正解だったようだ。
いつも目標ルートに取りつく時はそんな感じだが、なかなか気持ちの踏ん切りがつかず、トライしない理由を探してずるずるトライを引き伸ばしてしまう。カヌーを触るのもなんとなくずるずる引き伸ばしていたが、遅くなると触れる回数が少なくなってしまうなあと、お昼頃、ようやく踏ん切りをつけ、気合いを入れてカヌー 11bに取りつく。
登ってみるとスッキリしたクラックでとても気持ちがよい。フリクションもバッチリ、プロテクションもバッチリの効きで不安なく、気持ちいいな~と登っていたらあっというまにダブルクラック部分、ダブルクラック部分は少しジャミングが甘いかな~と思ったけどアストロドームほどでもなく、思いっきり突っ込んだらあっさりワイド部分へ入れた。ワイドの入り口は安定してレストできるので、ワイドの奥の喉ちんこ部分にC#1でプロテクションをとって大休止。
ここからワイド部分を眺めてここから先の登り方を考える。下部はホールドもあるので楽そうだけどその先はよくわからない。まあ最悪アームロックはずっとできそうな感じなので奮闘すればなんとかなるだろうと覚悟を決めて突っ込む。
下部の右壁のホールドがなくなってからは右手はちょっとした窪みくらいしか手がかりはなく、ほとんど左腕のアームロックとフリクション頼りでできるだけ体を奥に突っ込んでひたすらよじよじずりずり。アップでワイドをやっててよかった~。傾斜が緩むところまでずりずり大奮闘して、終了点の木へ。やった~、一本目で無事RP。終了点からの眺めも最高だった。
(動画はワイドの入り口での大レストまで)
前日、カヌーを登ったパーティーのロープ回収時にロープがクラックにスタックしていたので、懸垂でカムを回収したあと、慎重にロープをクラックから出してからロープを引く。無事にスタックせずに引くことができた。
カヌーのビレーをしてもらったあと、N野くんは寒さにやられてお昼で早退となった。まだまだ極寒の瑞牆で、アストロドームに続きカヌーのビレイ、ありがとう!次はもっと暖かい格好で!
今回の目標ルートが終わったので自分は完全に終了まったりムード。Sべさん、Wべさんが奥のリアス式エリアでカーテンコール、コーラスラインをやってるパーティーとお知り合いということで、トライを見学にいく。どちらも怖そうなワイド、、ワイドをもっと練習したらぜひいつかトライしたい。今期は無理だな。。
昨日カヌーを登っていたパーティーはその手前、Heaven 12cをトライしていた。見事にRP。聞くと三便目で、昨日自分達が帰ったあと暗い中を一便出したそうだ。自分は疲れたしもういいや~と目標ルートに手を出さずに帰り、彼らは暗くなるまで疲れていても目標に手を出してから帰る。この差の積み重ねが強さの違いになってくるのだろうな~と反省。でもまあ彼らは若いからな~自分でできる範囲で頑張ろう。。
Sべさんのコクーンスロット 10bトライを見学、スクイーズチムニー、まじで苦しそう。せっかくキャメ7番を持っていたのに、登るときに置いていった、けどまさに苦しいところで7番が欲しかったらしい。自分がやるときは7番持っていこう。。
そのあと、海豹 5.9のトップトープ支点回収便を登る。ワイドかなと思ったけど、ほぼほぼハンドジャムが適度に決まって気持ちよく登れるルートだった。
瑞牆本の★★★★ルートを制覇していこうという野望の第一歩目だったのだけど、幸先よくカヌーを登ることができた。心地よい疲れに満ちた大満足の二日間でした。
◼️備忘録
・カヌーのワイド部分はC#5一個でいい、一個はあった方が良い。終了点の木に残置はない。ロープの回収時クラックにスタックしやすいので、慎重にロープをさばいてから引く必要がある。
・B1フィンガーの下部はナッツも使った方が良い。ナッツの方が安心だしフィンガージャムの邪魔をしない。
・コクーンスロットはC#7が使えそう。C#7買おうかな。。瑞牆本の出たころにはまだC#7は発売されてなかったから瑞牆本にはC#6までとなっているけど。