小川山で蜘蛛の糸

 5月22日〜24日は小川山で蜘蛛の糸、これがジャックの結婚記念ルートではあんまりでせうか?、PTA、星と光を触った。同行者はTCくん、S田さん。

22日は天気は快晴、日が陰ると涼しいけど快適。

朝一で、蜘蛛の糸 11cにとりつく。私も初めてだけどTCくんもまだ触っていないということなので、いつものようにTCくんにオンサイトを譲る、という名目でトップロープにしてもらうのをお願いする。核心はTCくんにも難しいようで、A0で苦労してようやくトップアウト。トップロープにしてもらう。先に行ってもらって良かった~。

次の自分は当然のようにトップロープで触る。このときシューズはカタナレース39ハーフ。トップロープだと安心感が全然違うので、下部のボルト後のトラバース、開脚しても足は届かないが、フットホールドの踏みかえで特に問題なくメインのクラックに移る。そのすぐ上、レイバックの切り替えもフットジャムとサムカムを使ってあまり問題なくこなす。その後も、第二ダイクに立ちこむまでは特に問題なく。第二ダイク上の核心はゆっくり休んで考えた後、何度かムーブを出してみた結果、杉野さんの動画とだいたい同じムーブで行けそうな感触。ということでトップロープではまあまあ良い感触が得られて、次はリードだなと決意。

その後、S田さん、TCくんがトップロープで触ったあたりで、次に待っている人がいるようなので蜘蛛糸は撤収。
その後は蜘蛛糸はずっと人が取りついているので、周辺でスラブ練習。

PTA 11b は上部に回ってトップロープに出来るので、トップロープにしてトップロープソロでまず触るが、、難しい。その間に、S田さん、TCくんが、これがジャックの結婚記念ルートではあんまりでせうか? 10c をRPしたので、ホールドとムーブを教えてもらって自分も触る。何とか自分もRPすることができた。

その後はみんなでPTAをトップロープで順番に触ってみる。一部ブランクセクションがあるが、まあ丁寧に足に立ちこめば何とかなりそうな感触まで。

その後、星と光 12a をトップロープで触ってみる。S田さんに引っ張り上げてもらったのはあるけれど、極小極薄ながらポケットが絶妙にちりばめられていて、それらを丁寧に拾っていけば何とか登れそうだぞ?という感触を得てこの日のクライミングは終了した。

23日も天気快晴、快適に登れる。日曜日なので昨日よりも人が多く、屋根岩二峰に着いたときにはすでに蜘蛛の糸には1パーティ―が取りついていた。さらに順番待ちのパーティーが一組。3番目の順番ということでこの日はスラブを登って待つことにした。

今日はリードでと決めていたが、アップは必要、ということでまずはPTAをトップロープで登る。何とかブランクセクションも解決、次こそはリード。ということで、次の便はリードした。慎重に登って何とかRP。11bとは言え、苦手意識が強いスラブなので嬉しい。

調子に乗って、次は星と光 12a をリードする。昨日の夜のうちにWebザベしておいたのだけど、ちょっと次元が違いすぎて参考にならない。離陸から大苦労、それで良いのか疑問符がつくけれど、1B目をクリップした後、PTA側から登ると何とか一番下のバンドに立てる。そこからちりばめられた星を一本指で保持って、シューズのつま先で立ちこんで、、二三歩で行き詰る、立てない。。昨日の感触は上から引っ張ってもらった上で見た幻の光に過ぎなかったことを知る。さらに何度かトライするも、むなしくシューズのソールと指皮をすり減らし、完全に手指足指終了した。

さて肝心の蜘蛛糸は、午後になっても1パーティ―目がハングドックしている。二番目のパーティーがしびれを切らしてお話に行って、ようやく二時ころ次のパーティーが登る。結局、自分たちは4時ころに取りつくことができた。やっぱり週末の人気ルートは厳しい。さらに蜘蛛糸は2pあるようなものだし、ビレイしていると下に人が待っているのは見えないし、なおさら厳しい。

昨日の感触が良かったのでこの日は意気揚々とリードで取りつくことにする。このときシューズはミウラー38ハーフ。

が、昨日の感触とまったく違って、まず1B目のヌンチャクをクリップ後のトラバース、あれ?どうするのだっけ、であえなく落ちて甘い夢から醒めた。その後もメタメタで、、何をやっても手が痛い、足はもっと痛い、上がれない、、S田さんはトップロープだしプロテクション回収のためには何としてもトップアウトしないと、、しかし、痛さでまったくムーブが起こせない、A0で抜けるのすら全力投入の有様。A0オンリーで這う這うの体でトップアウトする。。昨日の登れそうという感触が、気まぐれなお釈迦様が見せてくれたほんの一時の夢幻に過ぎなかったことを悟った。この日は心も体も疲労困憊、魂までも疲労困憊。。。


24日は曇りがち。夕方からは雨がポツポツ降り出して、その後夕立っぽい雨になった。この日はさすがに平日なので蜘蛛の糸も空いていて、結果的に自分たち一組だけだった。

朝一にTCくんが蜘蛛の糸リードトライ、見事にRPしてサクッとトップロープにしてくれた。昨日の惨敗リードに懲りて、やっぱりまずはトップロープでムーブを固めるか~と、ありがたくトップロープで登らせてもらう。このときシューズはTCプロ40。

自分のこの段階でのムーブを記録のために残しておく。

まず1B目クリップ後のトラバースは、柔軟性と足の長さの関係で、開脚してクラックに左足は届かない。なので顕著なフットホールドに左足を置き、けっこう低い位置で左手でフィンガージャムっぽくなるクラックを持って、右足をクロスでクラック左側面ヘあて、右手もクラック右側面を持って右足もクラック左側面にうつしてレイバック体勢になってあがる。ちょっとレイバックで上がったら、一旦右足を1B目下のちょっとした出っ張りにおいて正対し、2B目にクリップ。

クリップ後、左足を右クラックにフットジャムにして、左手は左クラックの高い位置の浅いフレークっぽいところでフレークをガストンしつつサムカム。体を持ち上げて身体を返して右手をそのすぐ上の浅いフレーク状を持ち、右足を右クラックの右側面にあてて右向きのレイバックになる。二三歩レイバックで上がると、クラックの奥にフィンガージャムが決まるところまで上がると右も左もジャミングが決まって正体になれる。そこでようやくプロテクション。

上部の核心は、第二ダイクに立った後、何手か登った後、最後の良いクラックに左手逆手、右足を右だいぶ外の薄いカチ、右手を高いオフセットフレークに浅いジャミング、このときオフセットした左側面に親指の背を押し当てると体が安定するので左足を先ほど逆手でジャミングしたクラックの側面に上げ、体を起こしたら右手のジャミングを深く決め直す。右手を小指まで深く入れてついでにサムカム。
左手逆手で少し上のオフセットクラックをガストンで、体勢を整え、右足を右壁の薄いくぼみにおいて、左手でガバクラックを取る。。この左手は、どうにもデッド気味になってしまう。右手浅いジャミングのときに余裕があれば、上のガバクラックの一番下にナッツを突っ込む、余裕がなければ、、核心の左手ピンキーぎみフィンガージャムをデッドで取った後にその上の右のフレークを持ってC#.5を入れることにする。


プロテクションの計画は、トラバース前はC#1をアルヌン延長、C#2をアルヌン延長、2つのボルトでプロテクションを取った後は、第一ダイクの下でC#.4、第一ダイクを越えた後に、C#.5、第二ダイク直下にC#1、第二ダイクに立って、膝あたりにマスターカム4赤、その上のクラックにナッツ。核心デッドのガバクラック下端にナッツ、ガバクラックの少し上の方にC#.5、枯れ木クラックに移った後にC#3、となった。


下部のトラバースとレイバックの切り替え、上部の核心、何度もムーブを確認して、あとはプロテクションのセットも確認する。やっぱりトップロープだとできそうな気がするのだよな~。何度もしつこく確認して、次はリードだ~と決心する。

ここまで3回とも違うシューズで蜘蛛糸を触った感触としては、TCプロが一番良かった。長い下部のフットジャム、トラバース時にレイバックの体勢を左右切り替えるときの核心となるワンポイントのフットジャム、核心部でのフットジャムと、フェイスでの立ち込みよりもフットジャムがキーになる場面が多く、フットジャムするクラックは広めが多くて先が細いシューズである必要もない。ということで、本番はTCプロで臨むことにした。

もう昨日の悪夢は過ぎ去ったと自信をもって、でもしっかり時間をおいて、14時半にリードトライ。が、登り始める直前から小雨が降り出す。えーい、濡れる前に登ってしまえとスタート。下部は順調にこなす。第二ダイクに立って、核心を前にまったく余力がある!よしもらった~!という感じ。上の枯れ木クラックにはすでに極楽へ登ったTCくんがカメラを持って見守っている。よしすべてが揃っている~と心に余裕をもって核心に突っ込む。


が、、肝心の立ちこみが甘かった~、遠いオフセットクラックへの右手の浅いジャミングが、甘い。。浅いジャミングと甘いジャミングは似ているけども同じではない。しかしキメ直そうとあがくもフットジャムがズルっと滑って、、足元のプロテクションを踏んでしまった。。うーん、誰も見てない、踏んでないことにしてしまえ~甘いけど立ち上がって決め直せば何とかなるかも、、と無理に体を立ち上げたが、やはり甘いジャミングのままでは体を立ち上げても右手を深く差し入れ直す余裕がない。どんどんクラックから右手がはじき出されていく。時間をかければかけるほど甘くなる、えーい、もう左手を出すしかない、と決死のデッドを出したが、、体がはがれていく体勢では手が届くはずもなく、あえなくフォール。。しかもかかとにロープがかかっているので足をすくわれて腰から落ちた。。ヘルメットしといてよかった。。



自分としてはもう次は疲れていてもできるはず、っていう気がするし、雨も止んだので、気合を入れなおし、さらに夕方トライする。

がしかし、登る直前に雨がパラツキはじめ、それでも何とかなるわ~と登り始めるが、、登るにつれて雨脚は強まり、トラバース時にはだいぶ岩も濡れ始めた。レイバックの右足第一歩目が止まらない、、あえなくスリップしてフォール。。終了した。横にトップロープが残してあったので、そのロープで懸垂下降してプロテクションを回収し、この日のトライは終わった。。そして今年の目標の一つ、トラッドの11cという目標の達成も、はかない夢と消えた。(まだ今年は半分過ぎてないさ~ので夢は消えてない)

S田さん、雨が降り始めるなか、ビレイさせてしまってごめんなさい。風邪ひかないように暖かくしてお休みください。。

ということで、憧れのルートに楽しい夢と厳しい現実を見せてもらった大充実の三日間となりました。次こそは夢の続きを、、ではなくて夢を現実に。。お釈迦様にもう一度チャンスをもらえるように、心を入れ替え、行いと魂を正して日々を過ごしたい、ってこれだけ遊び呆けててもう遅いか。

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