瑞牆十一面岩周辺で継続登攀
6月7日〜8日にかけて、瑞牆十一面岩周辺でマルチピッチルートの継続登攀を行った。若いクライマーたちの計画に混ぜてもらった感じ。同行者は、I村くん、Kムくん、T石さん(3人とも年齢は殆ど変わらない若さだけどなぜかT石さんだけさん付け。。)。2人パーティーに別れて、自分はI村くんと。
計画では20時間程度の継続登攀、錦秋カナトコルート 6p 10a、山河微笑ルート 5p 10a、ベルジュエール 10p 11b、一粒の麦 6p 10c、Joyful Moment 5p 5.9、調和の幻想 5p 10a、の6ルート 37p を登るつもりだった。が、残念ながら今回は目標達成はならず。7日4時駐車場出発、5時登攀開始、8日1時登攀終了、3時駐車場帰着、結果は一粒の麦まで27p、登攀時間およそ19時間での終了となった。KムくんーT石さんパーティーは20時間で37p完遂で目標達成。おめでとう!!
またいつか、万全の体調で再チャレンジしたい。その時は錦秋カナトコはやめてこれは他のルートに代替かな。きついトライが出来るのも、あとは加齢による衰弱との追いかけっこ。そんなにゆっくりはしていられない。
今回、山河微笑の3p目10a、ワイドからフェースへ出るところが全く手詰まりになって、本気で落ちた。。10aでマジ落ちするとは、かなりショック。もっと強くならねばと反省。
その他にも、できたことより出来なかったこと、些細なミスに意識がいくトライとなった。それでも瑞牆の岩と景色はそんな弱気の心を圧倒して、自分のやる気を駆り立ててくれる。まだまだこれから成長すればよいのだ。
しかし若い人たちの体力、スピード、勢いすごいなあ。自分は肉体的には限界まで疲れたが、精神的には大充実した23時間となった。
■気づいたことなど
・懸垂下降の難しさを改めて再認識。数年前にまだマルチをやっていたころも懸垂下降は鬼門でいつも木に引っ掛けて苦労したり、ロープ回収に手間取ったりしていた。それでいつもロープは投げずに、まとめて肩に掛けて少しづつ繰り出しながら降りるのが常だった。今回は継続ということで時間短縮のためという意識もあって、ロープは準備できたロープごとに投げて垂らし、懸垂下降した。結果的には木の枝に複雑に絡まって回収に手間取るなど、かえって時間をくってしまった。
・ルートのトポはA5サイズに縮小コピーしたトポを透明なセミハードケースに入れて、胸元にゴムでぶら下げていつでも見れるようにしておいた。前回の一粒の麦を登ったときにこのやり方は成功だったし、それはそれで良かったのだけど、今回欲張ってすべてのルートのコピーを一つのケースに入れておいたので、ルートが変わるごとに外から見える順番に入れ替えるのがエラく大変だった。どうせ110円で2つ買えるケースなのだから、それぞれのルートごとに一つケースを用意すべきだった。
・ビレイ用のビナにブラックダイヤモンド マグネトロン グリッドロック 環付 を使っていたのだけど、このビナはマルチには向いてない、次からはマルチに持っていかない。フリールート限定にしよう。回転防止のゲートがあちこちに引っかかって手間取るし、最悪の場合にビレイデバイスを落下させてしまう。もちろん使い手が習熟して慣れれば良いのだろうけども、ビナが回転しないためというマルチでは些細で余計な機能のためにビレイ機を落とすかもというリスクを増やすのは意味がない。
・今回、I村くんのビナを一枚、おそらく懸垂支点に残置してしまった(無意識だったので確実ではないが、おそらくそうだと思う)。装備についてはパートナーのギアについてもちゃんと把握しておかないとだめだった。どのメーカーのどの型なのか、識別の目印は何か。これがわかっていないと、残置ビナなのか、自分たちのパーティーの装備なのか、わからずに残置してしまう事が起こる。
・トポに悪頼りすぎたかな。トポに書いてある説明だけ読んで、わかったつもりでGOしてしまう。GOする前に、もっとよく取り付きからそのルートを観察してから行くべきだった。「その上のコーナークラックはワイド気味で苦しい。適当なところで右のホールドを使ってフェースに移ればあとはだいぶ楽になる」→「へ〜ぇ、楽なんだ〜」→激落ち。読んでわかった気になるのではなく、ちゃんと下からルートをオブザベしましょう!自分!トポ読んでオブザベしない、では駄目だろう。もちろんオブザベだけしてトポを見ないのも自分としては駄目だと思う。両方ちゃんとして総合的に判断して登ろう。
・夜間にヘッデンで登攀するのも、そんなに変わらないことがわかった。スピードなども変わらない。けど、フットホールドは見にくいかな。ヘルメットより更に前に突出するので、ぶつけないように注意は必要、登攀中に外れたら最悪だ。細心の注意を払う必要がある分、疲れは増すかな。フル充電しておくのはもちろん、自分のヘッドライトが何時間実用点灯するのか実験しておく必要がある。今回、アタックザックの中で無駄に点灯していたので焦った。ちゃんとロックしておこう。
・ビレイ中に足が攣りやすい。冷えるから、同じ姿勢で耐えるから、とかいくつか理由が考えられる。ビレイ中に足を攣らしていては登攀に悪い影響が出る。ちゃんと対策を考えよう。
・マルチ行動中の栄養補給に、ゼリー系アミノ酸、今更ながらだけど良いな〜と。満足バー系とかカロリーメイト系とか、食べるとのどが渇いて水の消費が多くなってしまう。ゼリー系だと喉が渇かない、ビレイ中にチューチューできる。
・アクションカムをポケットに入れて持っていったがほとんど撮る余裕がなかった。手に持って撮るのは無理がある。次持っていくときは、バイトマウント試してみよう〜。
・なんだかんだ、時間を一番喰ってるのは、ピッチを切る場所の特定、次のピッチのビレイ点の特定である。これに右往左往している時間ロスが大きい。初見だと特に。カナトコ5p目スタート地点の特定とか時間ロスが大きかった。トポだと簡略図だし、実際の岩場とのスケール感が難しい。樹林の中を歩くルートだと目的のクラックが全く見えてない。見る目を養うのが必要なのだけど、実際どうやって見てるのだろうか?