瑞牆弁天岩で風穴クラック、シルクロード

7月18日、19日は瑞牆弁天岩でグリーンベレー、シルクロード、残氷クラック、風穴クラックを触った。同行者はKムくん。アプローチの遠さがまず一番の心配だったが、心配するほどの事でもなく。不動沢の駐車場まで30分。そこから登山道を登ること1時間半。登山道から弁天岩への分岐は瑞牆本に従って行って迷わず到着。テーピングの色は変わりそうだが、とりあえず、黄色いテープが巻いてある木が目印だった。

2日とも天気は問題なし。さすがにこの高度でも日向は暑い。でも日が遮られるとTシャツだと涼しいくらい。

18日は岩をぐるっと一周りして登るルートを物色。もちろん、Humble、二十億光年の孤独、センス・オブ・ワンダーなどは指を咥えて眺めるだけ。いつかは!ということもなく、有名ルートだし見物はしておく。

最初に取り付いたのはグリーンベレー10d。Kムくんリードで自分はフォローで登る。1p目と2p目を繋げて登るが、やはりロープの屈曲が大きくて重かったようだ。1p目は簡単だからあわよくばプロテクション無しでという計画だったが、下部が濡れてて苔が滑るので侮れない。と言うことでプロテクションを取って登った。2p目が本番だけど、2p目もなんだか緑色?これがグリーンベレーの由来なのかな〜。ハンドとか効くサイズだけど、ヌルヌルして怖い。ハング部分のトラバースも落ちたら戻れないので、フォローでも油断は出来ない。

ハングのコーナーを超えてからはクラックが広くてプロテクションが取れないサイズで、長〜いトラバース。落ちたら超ロングフォール。いや、Kムくん、メンタル強過ぎ!プロテクション無いのでフォローも落ちたら左の壁にダイブすることになるので、フォローも絶対に落ちられない。ということで、グリーンベレーはグレードは10dながら、リードもフォローも10dなら絶対に落ちないよというペアでしか取り付いてはいけないルートでした。

無事にグリーンベレーを撃退したので、次はKムくんの今回の目的のシルクロードに早速取り付く。1日めはKムくん2回、自分は1回触る。

さてシルクロード11c。1便目は人工混じりでなんとかトップアウトして雰囲気を掴む。ムズい。これは時間かかるな〜という印象。自分にとっては核心は3パート。次の日のトライで2パートは成功したけど、1パートは成功なしに終った。

シルクロードのムーブとプロテクションの備忘録。

下のワイドは一旦下部で3番取って、安定したところでずらして上に上げる。ワイドの奥になるのでヌンチャクで延長する。アルパインヌンチャクまでは必要ない。ワイドの抜け口、狭くなるところC#.75。

ワイドの抜け口から一つ上のダイクまでが難しくて、ここがこのルートの核心か。第一核心は数手のシンハンドを繋いで、鋭角の痛いフィンガージャムが決まるところまで登り、そこで胸元にC#.4を決めるまで。途中C#1が入るところもあるけど、たぶんシンハンドでプロテクションは取れず、同じフィンガージャムで決める事になる。固め取りの意味で2つとも入れるか、上だけにするか悩ましい。この第一核心は一度も成功せず。甘いシンハンドで手を出していくしかないが、結局いい足が拾えず成功しない。どちらの足をフットジャムにするか、外のフットホールドがないか、2日では解決できなかった。

そこから1mくらいジャミングが出来ない第二核心。フィンガージャムのすぐ上にシンハンドのジャムを決めて、あとはレイバックでガバダイクを取るところまで、、厳しい。左手痛いフィンガージャムから、右手をそのすぐ上でシンハンド、左手でクラック右壁のカチ、このカチは親指を上から掛けるとしっかり持てる。右手で薄く飛び出した小さなフレークをカチ持ちし親指は左壁にあててロックする。これでレイバックで身体を上げるとダイクのガバに手が届く。ダイクは右も左もガバですぐ上のスロットにC#1が入る。第二核心が終わると、その1m上のダイクも左右ともガバカチで持てる。

第二核心は19日、テンション後の何回目かのトライで一度成功はした。でも第一核心から繋がるイメージはない。

上のダイクに足で立ったらクラックを離れて左にトラバースして終了点まで。ここが第三核心。

上のダイクに乗って、第三核心に入る前には、C#.3、C#2、C#.75が取れる。トラバースを開始した後は終了点までプロテクションは取れない。トラバース前のプロテクションは延長しなくてもロープの流れはなんとかなる。というか、思いっきり花崗岩にロープが擦れるので、延長してもしなくてもロープの重さは変わらない。横に引かれるのも変わらないし、ならば延長しないほうが安全。

第三核心のトラバースは、クラックの左壁の持ちが良いところを右手、カンテを左手、掛かりの良いダイクのできるだけ左に右足を寄せて、左足をピナクル下部のぬるい穴ホールドに入れる。カンテに右手をマッチして、左手をピナクル下部左側面に伸ばす。掛かりの良いホールドがあるのでそれを持って、右足を切ってアウトサイドフラッキング、左足に重心を移したらピナクル下部右側面を押さえて、両手でピナクルを挟み込む。右足を溝に上げてあとは慎重に上がっていけばピナクルの上にスリングを巻いた終了点。

第三核心は怖さ核心。ムーブ自体は持つとこが分かれば難しくないが、ホールドはスローピーだしカンテを見えない方に超えていくし、何度やっても怖い。

終了点は岩のピナクルにスリングが巻いてある。

ということで、自分のシルクロードは遠い宿題となった。

19日は風穴クラックを登りたいということで、まずは残氷ルートを登る。残氷ルートは3pとなっているが、長さ的に3ピッチを連結出来そうということで、自分がそのまま3p目終了点まで上がるつもりで登る。1p目のチムニーを過ぎて2p目のハンドジャムピッチが長い。ハンドジャムピッチのはずだけど、ハンドジャムなんかしたかな〜?ほぼほぼバックアンドフットのワイド登りで2p目の終了点ヘ。

ここでちょっとミス。2p目の終了点からクラックは直上と右回りに別れている。
3p目は5mしかないのですぐに終了点が見えているはずなのに見当たらない。直上を3mほど登るが見当たらないので一度クライムダウンして、右巻きのクラックを少し登ってみるが、やはり終了点が見当たらない。トポはフォローのアタックザックに入れていて確認も出来ない〜。ということで、計画変更2p目でピッチを切って、トポを確認することにした。

Kムくんが登ってきてトポを確認すると、どうやら直上が正しいようだ。ということで、Kムくんが登ると、終了点を発見。岩の裏に回り込まないと見えない位置だった。。

終了点につくと。目の前に風穴ピナクルがかっこよくそびえている。そのままローワーダウンで自分が先に風穴クラックの取り付きに降りる。途中結構悪い場所を通るし簡単だけど落ちたら致命的な登りもあるし、ロープは出したほうが良さそうだ。Kムくんは懸垂にして取り付きに降りて登る。

風穴クラック 10c はそれぞれリードで。瑞牆にしては甘めのグレーディングかな。瑞牆で甘めに感じたのは初めてかも。ロケーション最高で、終了点はもしっかりしてるし、上のテラスからの眺めは最高。☆4つも超納得。このあと取り付き後ろのブッシュの端にスリングの懸垂支点があったのでそこから懸垂で東面へ降りる。懸垂1pで、センス・オブ・ワンダーの終了点と思しき支点があり、懸垂二回でシルクロードの取り付きへ降り立った。

この日は自分はシルクロードは一便のみ。第一核心は解決せず。第二核心は一度だけ成功、第三核心は恐怖のうちになんとか這い上がった感じ。Kムくんはこの日2便目、通算4便目で見事RP。メンタル強っ!

ということで、弁天岩で現状で触れるルートはだいたい触ったのかな〜。アプローチが遠いので登れる時間は短かったけど、今話題の弁天岩、話題のルートもオブザベ?できたし、また行く理由も残してきたし、大満足の二日間となりました。

このブログの人気の投稿

北海道クライミングツアー17日目、名寄見晴岩で月の石

瑞牆クラック地獄でB1フィンガー、カヌー

北海道クライミングツアー16日目、名寄見晴岩で月の石