瑞牆十一面岩末端壁で春うらら2p目RP!

11月5日は瑞牆十一面岩末端壁で春うらら2p目を登る。同行者はY川さん。天気は快晴。日が当たるまでは寒いが、日が当たれば末端壁はポカポカ。とは言っても末端壁基部に日が当たるのは10時過ぎ、もし1p目のトライなら、この時期は9時半に駐車場を出れば十分かもしれない。この日は平日?ってくらい人多い。自分たち以外に8人ほど。

寒いので1p目を登るのをためらっていると、この日春うらら2p目をオンサイトトライしたいという見るからに強強クライマー、寒さ無視で1p目を登り始めた。さすがに強さは寒さに勝てない、春うらら1p目、うわ〜と寒さに叫び声を上げながらテンテンで登っていった。モチベーションが違う。。


自分は昨日のスーパーイムジンRPで肩の荷が降りてお気楽モード。春うらら2p目 12a も今季の目標ではあるが、昨日RPしたスーパーイムジン 12b/c よりグレードが低い。登れないくせにグレードに拘りのある自分としては、スーパーイムジン登ったのだから、もし今季春うらら2p目が登れなかったとしても、それ以上登っているからと自分を慰められる感があって、春うららのRPにはあまりプレッシャーを感じない。春うららを今期中に終わらすのが目標ではあるけども、プレッシャーではない、みたいな。たまにはグレードに対する拘りもいい具合に働くこともあるのである。

Y川さんが春うらら1p目をリードしたので、お昼寝テラスにロープを固定してもらい、自分はユマールで登りながらプロテクションを回収して登る。

さて春うらら2p目のトライ。自分がトライするお昼ごろにはお昼寝テラスは暖かいを通り越して、むしろ暑かった。ドラキュラパートはヌメってると感じるくらい。緊張で手汗が出ているのか。今まで落ちたことのないドラキュラパートでさくっと落ちてしまった。。まだ下部なので、プロテクションを回収しながらクライムダウンする。

これでさらに気持ちが楽になった。無駄なトライで力を使ってしまったな〜あ〜今日はムーブを確認するだけかな。気持ちが楽になって、時間も開けずに再トライ。

この失敗トライが良いアップになったのか、次はあまり力を使わずに力を抜いて登ることができた。自分の核心、シンハンド帯の入り口は相変わらずきつい。ここは勘所、左手の痛さはすっかり忘れていて、思いっきり左手でシンハンドジャムを決める。プロテクションを取る位置を間違えてモタモタするが、なんとかプロテクションも取って、その先のシンハンド帯を叫びながら手を出していく。シンハンド帯の出口、ガバハンド帯の入り口のスロットガバに前回ムーブを変更した通りに右手手首ジャムを決める。。無事に核心を越え、何度かパンプ落ちさせられたスロットガバの一手も無事に越えた。これまでの最高到達地点だ。

このトライでここまで来れるとは思わなかった。でもここまで来た以上、ここで落ちるわけにはいかない。ここでRPを意識する。ここから先はムーブは難しいものはない、でも腕がパンプしてたら難易度は一変して、やっぱり落ちちゃうゾーンだ。

情けないクライミングでも良いからまずはRPすること、が自分のクライミングの信条だ。自分にはかっこいいクライミングは無理、かっこ悪くて小賢しい、情けないけどギリギリ間に合わせたクライミングが自分のクライミングだ。このルートを今RPするにはなりふり構わぬ長時間レストが必要だ。持久力不足を嘆いてより強い鋼の持久力を求めるより、この場で耐え難きを耐え忍びひたすら首をすくめてレストに徹し、指の完全回復を待つのだ。。そんな長いレストするんじゃあテンションしたのと変わんないじゃん!カッコ悪ぅ〜とか言われても構わないのだ。RPしました!とは言うけど、ただし何十分レストしました〜とか言う必要ないし。

ということで、ビレイヤーのY川さんには申し訳ないけども、昨日に引き続き、長時間レスト作戦を発動する。さらにはトワイライトを登ってくるクライマーがもうすぐ終了点に着きそうなので、終了点がごちゃごちゃして、肝心なときにビレイがしにくくなったら困る〜、などと理由をつけて、トワイライトクライマーが下降を始めるまでひたすらレストする。我ながら長い。

おかげで上のレイバック帯もワイド帯もなんの不安もなくトップアウト。ついにクラシックルート、春うらら2p目をRPすることができた。


同じ時のクライミングだけど、3倍くらいズームしてみたらこんな感じ。拡大してもちょっと粗すぎて何やっているのやら。。


懸垂下降でお昼寝テラスから降りるとき、メガジュルの制動レバーを押し上げる左手の親指が痛い。懸垂下降中にもレストが必要だ。突き指の痛さをクライミング中はすっかり忘れていたことに気づく。アドレナリンって凄い。。

後はY川さんのビレイに徹してお気楽にポカポカの末端壁を楽しむ。明日も末端壁、春うらら2p目を登る約束をしているので、お昼寝テラスにフィックスを残置して夕暮れの末端壁を降りた。いつにもまして、夕日と紅葉が綺麗だな。


これで当初の目標としていた今季の絶対目標、スーパーイムジン、春うらら2p目が終わった。もし宿題を残していったら、名張に行ってもずっと心に引っかかってしまっただろう。これで心置きなく名張を楽しんでこれることが嬉しい。

春うらら2p目の自分の感想。

このルートは見た目に反して(?)持久系ルートなのかな。核心に見えるところは、ムーブや使うクラックが決まってしまえば落とされるほど難しくはない。ただしずっと一定して強度が強いので、繋いでいったときに持てなくなって落とされる。パートパートが明確に区切られていて、ドラキュラと呼ばれてる?フィンガー地帯、ダイクに立ち上がる微妙なレイバック地帯、甘いハンドから甘いアンダーハンドの空白地帯、シンハンド地帯、安心のガバハンド地帯、シケっていたら恐怖のレイバック地帯、ワイド地帯、いつまでも枯れないでほしい木の根ハンドル地帯。慌てて登ると上部が厳しくなる。だけどそれぞれの地帯のつなぎ目がどこもしっかりレストできるようになっている。それ故の12aなんだろうなと思う。見る人を圧倒する見た目に反して、結構登りやすいルートなのかなと思う。まあ自分のサイズに合っていただけかもしれないけども。

このルートと下のトワイライトをつなげると、ウォーク・オブ・ライフ 12b。ちょうど数日前、末端壁の前を通りかかったガメラ菊池さんとお話をさせてもらったばかり。ムーブの記憶が新しい今季のうちに、ウォーク・オブ・ライフまで何とかしたいな〜なんて、幸せな高揚感。




ウォーク・オブ・ライフのために、今回のトライで気づいたことをメモっておこう。

・トワイライトの終了点は一段降りればハンドフリーで立つことができる。無限レストは可能だ。ビレイヤーと良好な関係を保つことが攻略への第一歩だ。

・下部はナッツを入れたら一度クライムダウン。ドラキュラパートは流れを切らずに一気にガバハンドまで上がってしまったほうが良い。

・今回のプロテクション。まずはゼロピン忘れずに。クラック出だしにC#03、このカムはどちらかというとナッツを下に利かすためのもの、少し上がってウォールナッツ青5番、一度取り付きまでクライムダウンしてレスト、ガバハンドまで登ってC#75、そのままハンドジャムか、左手で上のガバカチを持ってC#04、この04はダイクの縁割とギリギリだ。ドラキュラダイクに乗って、フィンガーの邪魔にならない位置にトーテム黒、シンハンド帯入り口のシンハンドの直下にC#.75(マスターカムのほうがなんか収まりが良い)、ちょっとランナウトするが、ガバハンド帯に入ってガバハンドの終了ガバにC#1、レイバック帯は一気に登って、レイバック帯の最後から2つ目のフィンガークラックにトーテム青、上の薄いアンダーフレークにC#2、木の根にスイングタイオフ。スリングは通しやすいようにテーピングで固めておいたほうが良い。

・ドラキュラダイクに乗ったらとにかくレスト。

・ガバゾーン始まりのダイクは右手ハンドジャム、手首で決める。クラックグローブなら手首をテーピングで巻いておかないとマジックテープが外れて泣くことになる。

・2p目は暑い。半袖推奨。

・朝一はクラックの中がまだしけっている。日が当たって数時間はまったほうが良い。逆に夕方は結露でしけってくる。

・上部は乾きにくく、前日雨なら確実に濡れていると思ったほうが良い。数日雨がなければようやく乾いているレベル。

・上部のレイバック帯はフィンガージャムをキメようとすれば時間を喰う。ジャムにこだわらずどんどん手を出したほうが良い。

・ユマーリングはアップにならない。ユマーリングを効率的にすることは攻略の上で重要。

・完全な空中ユマーリングになるので、腰はマイクロトラクションにして上から滑車で折り返し、1/3システムで登るのが良いと思う。                               

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