小川山で蜘蛛の糸
6月2日は小川山で蜘蛛の糸を触った。同行者はS田さん。
天気は時々日が差すものの、概ね曇り、暑くもないが寒くもなく、まあまあ快適。
前回の蜘蛛の糸 11c トライ、ワンテンまではきているので、今日は朝一から狙っていこうと一本目から超気合を入れて取り付く。ムーブもプロテクションも決まった通りにこなすだけだ。
のハズなのに、難しいなあ、下部のトラバースは問題なし。第一バンドの上に立って、厶厶?? 何故か予定したナッツが一つ余る。。でもランナウトしている訳でもないのでそのまま第二バンドに登ってレスト。ここで万感の想いを込めて(単に廻り目平の絶景を楽しんでただけ、、)、超長時間レスト。
さて核心。左手逆手ジャム、右足を右外の薄カチ、右手を高いオフセットフレークに縦に浅いジャミング、左足をクラックの側面に上げ、体を起こし、右手のジャミングを深く決め直す。のだけど、この右手ジャミングがどうにも甘い。甘いから何度もキメ直そうとゴニョゴニョしてるうちにヌメってきた。。厶〜。結局、保持しきれず、「落ちま〜す!」と言って落ちた。この下のナッツDMMウォールナッツ5番はバチギギなので、スポートルートのボルトのような安心感。。
しばらくぶら下がって休憩したあと再度核心のムーブを繰り返す。なんとなしに、デッドでガバジャムを取る前の体勢のとき右足荷重で肘と太ももを壁に預けてみる。と、オオー! なんと今までバランスが悪くてデッドで出していた左手がスッとフリーで出せる! 一か八かの賭けは要らないじゃないですか〜! とようやくにして核心をイチかバチかでなくこなせる自信ができた。
お昼過ぎに2本目。先程、核心のムーブがずいぶん楽な方に進化したので、今度こそはどこかでヘマをしない限り登れるだろ〜と自信を持って登りはじめた。
一本目で計画から余ったナッツ、このあたりに入れるつもりだったのかな? と入れてみる。が、どうにも収まりが悪い。墜落したら五分五分で飛んじゃいそうだ。でもどうせ次のプロテクションがすぐだからクリップするだけしとくか〜と思ってクリップしたらヤラカシタ〜(泣)、Zクリップしてしまった。。一度クライムダウンしてクリップを修正。だいぶ無駄な力を使ってしまった。
でも、第二ダイクに乗ればまだまだ完全回復ができるはず、とここは諦めずに先を急ぐ。無事に第二ダイクに立って、ロスした分も回復すべく、またまた超超時間レストを敢行。
さて肝心の核心、相変わらず右手ジャミングは甘く感じるが、先程解決したムーブを持ってすればなんとかなるはず! と、キマりが甘いままで体を上げる。そして先程会得したばかりのムーブを繰り出す(壁にだらしなく体を預けるだけだけど。。)と、、スッとスタティックにガバジャムに手が届いた。
後は気持ちを落ち着けつつ慎重に登って、終了点へ。やった〜嬉しい。ずっと前から憧れだったルート。トラッドの11cは初、今年の目標にしたトラッドのイレブンシーを今年も前半のうちに達成することが出来た。何度も核心から奈落へ落ちてゆくのを止めてくれたS田さんに感謝。あとDMMウォールナッツ5番にも感謝。感謝感謝である。
後は自分はすっかり一仕事終えたあとの休息モード。一つRPしたあとにすぐに次のルートを触ると(触ってボロボロだったりすると)、達成感が汚されてしまう。なのでこの日は成功の余韻に浸るべく、二本だけで終了として、あとはビレイヤーに徹することにした。
この日、S田さんも疑似リードでノーテン。プロテクションのセットもだいたい決まったようで、次はいよいよリードと心に決めたようだ。
クライミングの達成感ってどこからくるんでしょうね~。自分の最高グレードを追うのだけだとつまらない、できないムーブができたってだけでもつまらない、計画がはまればうれしいけど計画通りにいっただけではつまらない、見栄えの良いルートを登ったってだけでもつまらない、★が多いルートをやるだけでもつまらない、でも全部がそろえば最高だ~! 蜘蛛の糸のRPは自分にとってそんな最高の達成感を与えてくれるルートでした。大満足の一日。
■気づいたこと
・蜘蛛の糸の最後のガバクラックへの核心デッド。右足のホールドが微妙なくぼみなのでいつもこわごわ置いてしまっていたが、この右足を信じて、クラック右壁に体を預けるように岩にもたれかかれば右手フィンガーがかっちり効いてきて、バランス的に左手をスタティックにガバクラックへ伸ばすことができる。まさに、「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ムーブ!Nothing venture, nothing gain!